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2016年8月

2016年8月 6日 (土)

【テレビで紹介されました!】

6月24日、NHK総合テレビのひるまえほっと、という番組で
われらが“もんきりあそび”を特集していただきました。
みなさまご覧いただいたでしょうか?
見逃した!という方のために以下ダイジェストでお送りします!
取材してくださったのは、笑顔の素敵な清水明花さん。
Re:gendoさんでの紋切りフェア展示をご覧になって、
連絡してきてくださいました。
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さてさて、本日お目にかけますのは、こうした紙をおりたたみ、型に沿って
ちょきちょきちょきちょき、切ってゆくと・・・
こんな素敵なかたちができました!
これが、もんきり遊びです。

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江戸時代に家紋をかんたんに描く方法として考えだされたものなんです。
江戸時代からずいぶん時はたちましたが、斬新なデザイン、
そして特別な道具も要らない手軽さから、今人気を集めているんです。
もんきりあそびの魅力さぐります。

北鎌倉駅前 着物や和小物の店「こころや」さん

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店内で紋切りワークショップ、この日集まったのはこどもと大人、12人。
半数はもんきりあそび初体験!切った文様を厚紙に貼れば・・・
手づくりのおしゃれなカードの出来上がりです。
思い思いの色とかたちで自由にレイアウトしてゆきます。
“人の手で精巧な模様になるのが驚きで、自分でもやってみたいなと思った。”
“最初は何だろうと思って切ったらお花だったり、山だったり、すごい。”
“開くときの楽しみが一番大きいと思う。折られている状態から開いていくと、
かたちになる。花が開くかんじが面白い。“

もんきりあそびとは、折りたたんだ紙を型紙にそって切り、
開くと文様ができる、という遊びです。使うのは、正方形の紙とはさみ、
カッター、そして型紙です。

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その型を、紋切り型、といいます。
慣用句の紋切り型、という言葉もここからうまれています。
紙の折り方や切り方によって、さまざまな文様が出来上がります。

大田区 こどものアート教室 アトリエ・マーサ

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もんきりあそびでこどもの想像力を育んでいる場所があります。
普段は絵画や工作が中心ですが、月に一回ほど、
もんきりあそびを行っています。
「先生できた!」「はい、合格です。」
この教室ではこどもたちが夢中になるある工夫をしているんです。
小結、大関、横綱、と、紋きりの難易度にしたがって
紋きり番付をつくっています。
複雑なものを切り出せるようになると番付があがってゆくという
仕組みなんです。
これはやる気がでますね。
アート教室をひらく後藤奈美さん、子どもたちがカッターやはさみを
使う練習になれば、と、10年ほど前にもんきり遊びを取り入れました。
“集中力がつくし、次から次へと目標があるので、
ひとつ終わって合格、と言われ、達成感を味わい、
次の目的にすぐトライできるのがいいです。
こどもたちは2時間ほどで16種類もの文様を切り終えていましたよ。
“テーマが雪だった、いろんな雪の形があってきれい”
“昔のひとはすごくセンスがよかったんだなと思いました”
“小さいころはそんなに出来なったけれど、
年があがってくると出来るようになってきた”
後藤さん“季節感も味わえて、日本のデザインも一緒に覚えられる。
昔から伝わるデザインが今につながっていて、これからもつなげられるのが
紋きりの良さだと思います。”

*東京杉並区 入江さんご自宅
もんきりあそびをする時間が大切な息抜きとなっているひともいます。
もんきり愛好家歴一年 入江愛子さんです。
(写真)
子どものころから和風のものが好きだった入江さん。
家紋がたくさん載ったもんきり遊びの本を見つけ、
興味をもったのがきっかけです。
“会社では秘書業務をしていて、絶えず緊張感をもって仕事をしているので、
週末にじっくり自分時間として黙々とやるのがストレス解消になります。”
紋にある花や生き物のモチーフを、季節感を演出するために活用しています。
障子紙に貼ったり、ミニ屏風の仕立てにしたり。
また、自分だけで楽しむのではなく、ハガキや手紙、
ぽち袋やラッピングなど贈り物に添えても喜ばれるそうです。

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最新作は紋きりのモビール。7月にはじめてのお子さんが生まれるそうで、
その子のためにベビーベッドの上につるす飾りをつくりました。
文様には、すこやかな成長を願うお守りの意味のおめでたい図柄や,
両家の家紋を選びました。
“まだ生まれていないけれど健やかにやさしい子に成長してほしい“
“自分の手ではさみとカッターだけで作り上げるもんきり作品。
出来たときに自分で作ったんだな、といういとおしい気持ちになりますね。”
デザインが美しい文様。それぞれの意味を知ると暮らしの中での活用法も広がります

エクスプランテ 紋きり型シリーズ 著者 下中菜穂
もんきり遊びの楽しみ方を提案している造形作家の下中菜穂さんです。

デザインに魅せられ、15年ほど前から紋きり遊びの研究をしています。
下中さんは、家紋として受け継がれてきた文様には、
さまざまな意味が込められているといいます。
南天のもんきり=難を転ずる

ひょうたんが六つで、無病(むびょう)

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斧(よき)と琴と菊の家紋を組み合わせて=よきことをきく
(きっといい知らせがありますよ)

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つばめ=吉報のしるし

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こんな風に手紙や贈り物に自分で切った文様を添えると、
気持ちを伝える効果があるといいます。

下中さんが取り出したのは津波の被害にあった友人から贈られた絵本。

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最初のページに添えられていたのは、穏やかな波を意味する文様でした(青海波)

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下中さんはこの文様を贈られて紋きりが受け継がれてきた意味を
強く感じたといいます。
“ああこういうことなんだな、と思いました。
本当に深い思いは言葉にならない。
穏やかな人生を送れますようにと、祈る文様。これに込められた想いの深さ。
津波の直後だけに、こういう風にかたちの言葉を使ってくれたんだ、と
胸にしみました。”

紙を切ってつくりだす、シンプルな紋きりあそび。受け継がれてきた文様に
想いをのせてつかってみませんか。

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いかがでしたか。
もんきりあそびの楽しみ方。
そうそう、と共感できることや、そんな使い方があったんだ、という発見も
していただけたのではないでしょうか。
かんたんで、美しくて、想いを意味をこめることができる。
時代をこえるもんきりの魅力をあらためて感じました。
もんきりの素晴らしさが、さまざまな方の手、それぞれのつながりを通して、
さらにひろがってゆきますように!
(松田)

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