太子堂八幡神社ワークショップにて
3月8日に世田谷区の太子堂八幡神社で行われたワークショップの模様です。
世田谷三軒茶屋駅から歩いて5分。
住宅街の道をひょいっと折れると端正なたたずまいの太子堂八幡。
禰宜の畑中さんの手書きのポスターと紅梅がうれしくお出迎え。
1000年の歴史のある神社のなんと本殿
(お賽銭箱と神様の間の座敷)でのワークショップ。
禰宜の畑中さんから神社の事、神と紙のこと実に興味深いお話をうかがいます。
さまざまな形の御幣をわざわざ自作して展示して下さっています。
しめ縄は示す縄。御幣の形は稲妻。
そして、3色(赤、黄、緑)の紙で作る、三宝荒神の御幣を皆で作ってみます。
台所の神様です。
これは月と日のかみさま。
他の地域のの神楽やお正月の切り紙にも挑戦。寺子屋のようです。
「神社も寺も昔はいっしょでしたからこれも「寺子屋」でいいのです。」と畑中さん。
さいごに電気を消して和蠟燭の光で白や金の御幣がどんなふうに見えるのかを体験。
暗い家屋や、本来清らかな夜の闇の中で行われた「まつり」に、
白い紙の造形物が使われる理由を感じる事ができました。
最後に本殿裏にある大楠のご神木に案内していただき、
静かに幹に触れていると、なんともいえない安心感に包まれました。
思うようにならない辛い事の多い世を生きていくための
祖先達の知恵がつまっていうるようです。
都会の中にあっても、神社にはこのような祖先達からの伝言がそこかしこに
タイムカプセルのように残されている!すごいことです。
足下にこんな謎や知恵や叡智があるなんて。
フィールドワークの旅のような一夜でした。(なぼ)
【おまけ】
打ち合わせで、禰宜さんが三宝荒神の御幣を作ってみせてくれました。
赤青白の三色が三宝を表します。竃の神様です。
切り込みを入れるのには刃物を使い、自作の木で出来たジグをつくられていました。
神と紙のお話、とても興味深いですね。
使い込まれた道具やジグが、ここでは切り紙が遊びではなく、
とても重要な儀式の道具であることを教えてくれます。
参加してくださったみなさん、ありがとうございました!(くろつぐみ)
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント